さて、今回のお話は「大躍進!ショパンコンクール」、
前回のお話、世界と日本のピアノの時に
少し触れましたが、今日はガッツリとショパンコンクール、
略して「ショパコン」についてお話しましょう。
5年に一度のこのコンクール、言わずとしれた
ピアニストの登竜門的コンクール、
歴代の優勝者の顔ぶれを見てもうなずける、
世界最高峰のコンクールです。
世界中にコンクールのファンがいらっしゃり、
演奏を聴きたくて寝不足、という方も
たくさんいらっしゃいました。
ショパンコンクール、という名前の通り、
予備予選からファイナルのコンチェルトまで、
ショパンの楽曲を弾いていきます。
ワルツやマズルカ、ソナタやエチュード、ファイナルに
たどり着くまでに多様な形式の曲を弾いていきます。
弾く曲数もかなりのものになりますね。
コンクール期間、緊張感を保ちながらこれだけの
曲を持ち続ける、私はソいう考えただけでも凄すぎて、
コンテスタントの皆様を尊敬以外では見られません!
それくらい大変なことです。
今回はさらに日本人の大活躍があり、予備予選を通過し
一次予選に出場された日本人は14名、
以下ファイナルまでの日本人の人数を書き出してみました。
一次予選:87名中14名
二次予選:45人中8名
三次予選:(セミファイナル)23人中5名
本戦 :(ファイナル)12人中2名
なかなかの大健闘ですよね!
そして私の独断!?興味か湧いてきたので、この確率を
数字にして出してみようと思いました。
わくわくっ!
一次予選:16%
二次予選:17%
三次予選:21%
本選 :16%
平均:17.5%
どの回も2割近い、10人いれば2人は日本人、
という確率ですね。
素晴らしい~~~!!
0人でもちっともおかしくなほどの激戦コンクール、
世界中から集まるコンテスタントの中で、
これだけの数字は凄いと思います。
一次予選前の予備予選から考えると、もっと
たくさんの人数、確率になっていると思いますが、
ここに挑戦できることが
もうすでに素晴らしいことだと思います。
今は演奏の配信があり、どこでも聴くことが出来ます。
皆さん、聴かれましたか?
お気に入りのコンテスタントはどなたでしたか?
技術的なこと、ショパンの音楽の理解度、そういった
コンクールならではの審査基準というのは、
そうそうたる審査員においてしっかり判断されていると
思いますが、そこまで良く分からなくても
音楽愛好家、ショパンコンクールファン、
ポーランドの誇りであるこのコンクールを支える
地元の方々、いろんな聴衆に方には、
「この方の音が好き!」
「この表現がとてもいい!」
「とにかく感動した!」
色々な思いでの、自分の中での順位、優勝者が
いらっしゃるのでは、と思います。
それでいいと思います、それで正解!
私の周りでも
*個人的には小林愛実さんの演奏が素晴らしかった。
*反田さんはオケと相性が良かったし、すごくきれいだった。
*1位の方は出だしにミスタッチがあったけれど、評価は
そういうところじゃないんだなーと思った。
などなど、率直なご意見がありました。
私は先ほどからお話している通り、皆様にブラボーなのですが、
やはり入賞される方は演奏だけでなくオーラがある、
それは派手なパフォーマンスということではなく、
音楽表現からくるオーラとか、もちろんそれに伴う
パフォーマンスがあり、
音でも演奏者でも感動をいただきました。
コンクールは超リアルにヒューマンドラマだと思います。
本気でピアノに向かっている方から本気の感動をいただきます。
これからの皆さんのが活躍が楽しみですね!